脳が目覚めるたった1つの習慣

もくじ

もっと結果を出したいなら、脳の力を知ろう!

著者は、16万人の脳画像を見て来た脳医学者

モチベーションが上がらない、やる気が出ない、集中力がなくなって来た、、、そんな悩みを持っている方は少なくないでしょう。
40代、50代で開業する方が多い行政書士という業界では、モチベーションや集中力は、深刻な悩みかもしれません。
私自身も、結果を求める上で必要な知識として、脳の話には以前から興味がありましたが、難しい研究を一から勉強する時間もなく、何となく脳の働きに詳しそうな人の話を聞いては、やっぱり脳を知ることは大切なんだなーくらいのスタンスを保っていました。

ところが最近、脳を研究している方々が出している本に触れ、読みやすくまとめられているものもあることを知りました!
その1つが、今回紹介する「脳が目覚めるたった1つの習慣」です。

著者は、東北大学加齢医学研究所教授、医師、医学博士の瀧靖之さん。(1970年生まれ)
16万人の脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍しています。

つまり、今回紹介する本は、自己啓発本と言っても、経験に基づいたものではなく、科学的に証明された脳の話なのです。

 

最強頭脳メソッドは、たった3ステップ

最新の脳科学から分かった最強頭脳メソッドは、たった3つのステップで完成します。
このステップ1つ1つが、章ごとに書かれています。

  • ステップ1 好奇心を掻き立てる
  • ステップ2 コミュニケーションを楽しむ
  • ステップ3 有酸素運動で海馬を大きくする

ステップごとのポイントは、次の通りです。

 

ステップ1 好奇心を掻き立てる

好奇心は「自分を幸せにしてくれるもの」だそうです。
趣味でも、好きな人でも、自分を没頭できるものがあるのは、それだけで幸せなんですね。

その中でも、「自分だけのやりがい」を見つけられると強いそうです。

例えば、嫌な仕事があった場合に、仕事自体は面倒だけど、これによって新しい経験と知識が手に入るから、次の勉強会のネタにしよう、というのは、私の場合ですが、これも1つ「自分だけのやりがい」に当てはまりそうです。
他にも、飲み会に行くのは面倒だけど、1人だけ会ってみたい人が参加するから、それを楽しみに行こうなど、自分なりに意義を見つけ出すと、それが好奇心とつながり、脳が目覚めるようです。

また、「人生の道は1本ではなく3本つくる」というリスク管理の話もあり、自分の考えが認められたようでホッとしました。

 

ステップ2 コミュニケーションを楽しむ

コミュニケーションは、脳に本質的な喜びをもたらすそうです。
しかも、相手を信じることや、相手のことを考えることで、脳は活性化するのです。
自分さえよければという態度では、脳は活性化しないと知ると、なるほどそういう人は頭が固いなと納得しますよね。

また、非言語コミュニケーションの重要性も書かれています。
メールやライン、電話でのやり取りではなく、実際に会って、顔や表情、動きなどを感じながらのコミュニケーションです。
これがないと、信頼するのは難しいとなると、やはり会うことの重要性が理解できます。

他人をほめることが脳の活性化につながるという事実もあるようです。
他人をほめる、他人の話を聞くというのは、他人への好奇心があってこそだからです。

「見た目」と「脳の健康度」が一致するという記述も、興味深いです。
見た目が若い人は、確かに考え方も若いですよね。
逆に、見た目を若くすることで、脳の健康を保つこともできるようです。

 

ステップ3 有酸素運動で海馬を大きくする

海馬というのは、脳の司令塔の一部で(記憶を司る)、海馬の神経細胞が増えると、脳の処理能力が上がるそうです。
海馬を大きくする=海馬の神経細胞を増やすことで、これは年齢と関係なく大きくなるそうです!
1998年のアメリカの研究で、海馬だけはいくつになっても神経細胞が新しく生まれ、その体積を増やすことが分かりました。
これは嬉しい情報ですよね!

この海馬を大きくするのが有酸素運動です。

私は運動が苦手なので、何とか私にも出来る方法がないか読んでみたところ、ありました!
毎日早歩きを10分すればいいそうです。毎日です。

それから、瞑想も効果的なのだそうです。
また、肥満は海馬を委縮させるので、要注意です。

 

3つを一度にこなすもの

本書の中では、この3つのステップを一度にこなすものとして、旅が挙げられています。
お金は経験に使おう!とよく耳にしますが、脳を活性化するためにも、旅や新しい経験は良さそうです。

旅については、事前に計画を立てるところからやって行くことで、より脳が活性化するようです。
人任せのプランではなく、自分自身で計画を立て、旅に出ることがお勧めです。

本書には、他にも「脳力を損なうストレスを管理する」習慣や、「不安から自由になり、今を生きる」方法について書いてあります。
タイトルごとに4~6ページにまとめられているので、あっと言う間に読めます。
モチベーションを上げたい、集中力をつけたい、年齢と共に記憶力が悪くなって来て不安、という方にお勧めの一冊です。

 

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