書式を手に入れるのは、意外と簡単です

書式について、毎年質問を受けるので、答えます

ショッシーオンラインには、書式ダウンロードのコーナーがありますが、ご存じの通り、許認可の書式については掲載していません。
これには理由があって、ここ数年で、役所がネット整備をしっかりとし始め、たいていの書式はネット上でダウンロードできるからです。
もし、書式はどうしたらいいんだろう?と悩んでいる方がいたら、悩まずにネット上で検索してください。
意外と簡単にダウンロードできます。

許認可等の手引書・書式のダウンロードについて

例えば「法人設立」の書式であれば、法務省のサイトからダウンロードができます。
次のリンクから、申請書様式が一式掲載されたページに飛びます。
目次もしっかり作られていて、どの法人を作るのかで、ダウンロードする書式を選択できます。

商業・法人登記の申請書様式

また、「建設業許可」は、都道府県ごとに掲載場所が違うようですが、例えば東京都の場合、次のページからダウンロードできます。

建設業許可 手引き、申請書類等(東京都)

どちらもページを見ていただければわかる通り、PDFの他、ワードやエクセルでダウンロードできますし、記入例もあります。
他の許認可についても、検索すれば書式は手に入ると思います。
私が開業した頃とは違い、書式も記入例も、かなり簡単に手に入る時代になりました。

「書式集は買った方がいいですか?」
という質問も受けますが、まずは書式がダウンロードできないか、検索してみましょう。
仕事を受ける前は、漠然と不安になりますが、調べることで解決させることがお勧めです。

ちなみに、私は13万くらいで法人設立等の書式集を買いましたが、見本通りに申請して、補正になりました。
自分が役員になっている会社なので、すべて自分で出来たのですが、書式集は信用ならないなと感じた出来事でした。
これは、役所の書式ダウンロードでも言えることですが、都道府県や政令指定都市、それぞれの担当によって、必要書類や書き方の指摘事項が違うことはよるあることです。
許認可等、役所に提出する書類については、下調べはもちろんですが、担当者とのコミュニケーションも必要になりますので、ご注意ください。

 

書式が簡単にダウンロードできることを喜んでもいられない

ネット上でこれだけ簡単に書式がダウンロードできるということは、お客様も簡単に書き方見本等を手に入れられるということです。
行政書士が単なる書類作成と提出代行をして売上をもらう時代は、終わりつつあります。
また、コンサルと名乗る人が、行政書士のような書類作成代行に着手している現実もあるようです。

今後はネット上で申請もできるようになって行くでしょうから、本人になりすましで申請代行がやりやすくなるのかもしれません。
行政書士だけでなく、税理士や司法書士も、個人を相手にする仕事は減ることになるでしょう。
そんな時代にどう対応するのか。
ネットに強くなるのはもちろん、その先にあるサービスを提供できることが、ますます必要になると思います。
お客様が本当に困っていることはなにか。
それを解決するために、自分は何ができるのか。
インターネットが普及しても、サービスの基本は同じです。
古い行政書士のスタイルは捨てて、これからの行政書士になって行きましょう!

 

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